足裏から足指にかけてのしびれ 「足根管症候群」とその画像

足裏のしびれ 足のしびれ

足がしびれる原因は足自体に原因があるのではなく、坐骨神経痛のように腰に原因があることが多くあります。しかし、足自体に原因が無いわけでなく、その代表的な病気が絞扼性神経障害(こうやくせいしんけいしょうがい)になります。とてもいかめしい名前の病気でありますが、手のしびれの原因はこの病気であることが多くありますが、足に行く神経も同じように障害されてしびれる病気があります。代表が足根管症候群になります。

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足根管症候群

足の絞扼性神経障害

足の内側のくるぶしの下に下図のように足関節の骨と屈筋支帯で構成されたトンネルがあります。このトンネルを足根管といい、ここを通過する足の裏を支配する神経の後脛骨神経絞扼(しめつけ・圧迫)を受けるとそこから先の神経が障害され痛みやしびれがでます。これを足の絞扼性神経障害(こうやくせいしんけいしょうがい)といい、これが足根管症候群という病気になります。

足根管周辺のイメージ像

足根管

手のしびれ

多くの手のしびれの原因 「絞扼性(こうやくせい)神経障害」とその画像

2019年4月3日

原因

後脛骨神経は上図のように下腿の後ろを通って足関節の内側の足根管を通って足の裏側から足の指にむかってます。その際足根管周囲の組織が炎症を起こしたり、ガングリオンなどの腫瘤で神経を絞扼(圧迫)することにより足根管症候群がおきやすくなります。特にこのトンネルは動脈や静脈が神経と一緒に狭いところを通っているので神経が傷みやすい場所でもあります。

足根管が狭くなる原因としては、足首の骨折などの外傷やガングリオンなどの腫瘤、動脈や静脈などの圧迫やきつい靴を履くことによる圧迫などが考えらるますが、原因が不明な場合も多くあります。

ガングリオン

若い女性の手首にできやすいシコリ 「ガングリオン」とその画像

2019年3月25日

症状

足根管症候群は下図のように、足裏から足の指にかけてしびれて痛くなります。ただし足根管症候群は踵(かかと)とともに足の甲や足首にはしびれや痛みが起きない特徴があります。足根管症候群によるしびれは「砂利の上を裸足であるいているよう」な感覚だそうです。また、夜風呂に入った時や布団に入って就寝中に症状が強くなることなどがあります。

足底の神経支配領域

足根管症候群しびれ

足根管の部分を指で叩くと上手のように足の裏側にしびれの症状が強くなる場合は足根管症候群の疑いが強くなります(チネル様徴候)。

画像検査

単純X線(レントゲン)撮影

単純X線(レントゲン)撮影では通常特徴的な異常所見を認めることはできません。骨に変形がある場合は足根管が狭くなっている可能性もありますので、病院や診療所へ受診するとその確認のため足関節2方向の撮影を行う場合があります。

足関節 正面 イメージ像

足関節レントゲン 正面

足関節 側面 イメージ像

足関節レントゲン 側面

MRI検査

足根管症候群の疑いがある場合、足根管にガンクリオンなどの腫瘤がないことを確認するためMRI検査や超音波(エコー)検査を行うことがあります。
足MRI

足関節 MRI T1強調画像 矢状断 足根管 ガングリオン イメージ像

MRI検査ではガングリオンはT1強調像では低信号(黒く写る)に描出されます(赤丸内)。

足根管症候群

超音波(エコー)検査

超音波(エコー)検査は筋肉や腱、血管などの軟部組織を直接描出することができます。さらに装置はコンパクトな上にMRIなどとは違い特別な検査室は不要で、取り扱いが簡便であることなどが大きなメリットとなります。

高エコーと低エコー
超音波(エコー)検査はプローブと呼ばれる探触子から超音波ビームを発信し、体内で反射してきた超音波を受信して画像にします。反射は組織により異なり、反射が少なくて黒っぽく写る部分を低エコーといいます。反対に、反射が多くて白っぽく写る部分を高エコーといいます。

ガングリオンは反射が少ないため、エコー上は低エコー(黒く)の画像に写ります。
足根管エコー

まとめ

足のしびれは腰部椎間板ヘルニアや変形性腰椎症などの腰椎病変でも同様の症状が出ることがありますので足根管症候群との鑑別が必要となります。しかし、足裏にしびれが出るようなら足根管症候群の疑いがあります。整形外科、特に足の専門医への受診をオススメします。

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