有酸素運動の代表であるジョギングは両足が空中に浮いている瞬間があるため、体重の2〜3倍の負荷が膝などのカラダにかかるといわれていわれてます。それに比べて自転車は両脚は常にペダルの上にあり、カラダにかかる衝撃はジョギングに比べて圧倒的に少なく、とても膝に優しい運動であります。しかしそれはあくまでも軽い運動量での話です。自転車は軽く漕げばとてもカラダに優しい運動な反面、とてもヘビーな運動の面もあります。前傾のポジショニングで長時間、長距離にわたって膝の屈伸運動を繰り返すロードバイクの場合は、自転車に乗ることによる膝の痛みが実は非常に多くなってます。
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目次
膝痛の場所は
しかし、一言で膝の痛みといっても原因は靭帯や腱など要因は色々あります。ただ、膝の痛む場所でその原因をだいたい特定することができます。

膝の前面にあるお皿、つまり膝蓋骨周辺に痛み ❶+❷
自転車はカラダに優しい運動な反面、とてもヘビーな運動の面もあって、自転車に乗ることによる膝の痛みが実は非常に多くなってます。そんな自転車に乗ることにより膝の前面に出る痛みが、膝蓋骨の下側が膝蓋腱炎(しつがいけんえん)❷と膝蓋骨の上側が大腿四頭筋腱炎(だいたいしとうきんけんえん)❶であります。
膝の外側の痛み ❸
本来は膝に優しいスポーツののはずである自転車ですが、実は多くの方が膝の痛みに難儀しているのが実情です。その様な膝の痛みの原因の一つに腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)があります。腸脛靭帯炎は自転車だけでなくランニングなどでも起こり、スポーツが原因の膝障害の代表になります。
膝の内側の痛み ➍
鵞足炎(がそくえん)は主にスポーツが原因で膝の内側に痛みが生じる膝障害です。鵞足炎は膝の内側から脛(すね)かけて、鵞足と言われる縫工筋、薄筋、そして半腱様筋の3つの腱と下腿の脛骨がつながっているあたりに痛みがでます。膝の使い過ぎやX脚などの身体形態特性によるものが原因として考えられます。
変形性膝関節症で痛みが出やすい場所❺
運動が主な原因ではありませんが、加齢とともに膝の関節表面にクッションとして存在する軟骨が弱くなります。そんな軟骨がすり減ったり、なくなって膝の形が変形して痛みや腫れをきたす状態を変形性膝関節症といいます。
半月板断裂で痛みが出やすい場所❻
膝関節の半月板断裂はスポーツが原因でよく起こります。とりわけシニア世代の場合、加齢により半月板の変性、すり減ってきた状態となってちょっとしたことでも損傷してしまうことがあります。したがってシニア世代のスポーツは膝のケガに十分注意して行う必要があります。半月板は内側と外側にC型の形状をして1枚ずつつありますが、内側半月板は外側半月板に比べて5倍損傷しやすいといわれます。
側副靭帯損傷で痛みが出やすい場所❼
膝関節の安定性を担っている4本の靭帯の中で内側側副靱帯は靱帯損傷の頻度が最も高くなります。単に膝の捻挫として取り扱われることが多い障害です。側副靭帯損傷はラグビーやサッカー、バスケット、柔道などの激しいコンタクトスポーツで膝に大きな力がかかった時に起きやすくなります。側副靭帯損傷は半月板断裂を伴うことが多くあります。
前十字靭帯損傷
前十字靭帯は損傷した場合靭帯は自然に繋がることはなく、そのままに放っておくと膝の不安定性と不安感が残り、膝がガクッとずれる「膝くずれ」を繰り返します。膝くずれを繰り返すことにより半月板や関節軟骨を痛める恐れがあります。運動による障害の中で最も重症度が高い病気となります。ただ、半月板断裂や他の靭帯損傷がなく前十字靭帯単体の断裂の場合は比較的痛みがないようです。
偽痛風
足の親指の付け根が痛くなる痛風はとても有名な病気で、男性で最も多い炎症性関節疾患になります。その痛風と似た症状が出て、主に膝が痛くなる偽痛風って病気をみなさんご存知でしょうか?運動が原因ではありませんが、膝に激痛をともなう病気になります。
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