魔女の一撃! ギックリ腰の画像検査について

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腰痛には多くのシニア世代の皆さんが難儀されているかと思います。男性の痛みの訴えの多い部位第1位であります。女性も肩凝りに次いで第2位にランクインしており、腰痛はまさに「国民病」といえます。

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画像で診断できる腰痛・できない腰痛

腰痛は、「画像で診断できる腰痛」と「画像で診断できない腰痛」に大きく分けることができます。その腰痛の原因ですが、病院や診療所など医療機関でも約15%程度しか分からないそうです。腰椎椎間板ヘルニアを代表に腰椎圧迫骨折や腰椎脊柱管狭窄症などは単純X線(レントゲン)やCT、MRIなどの画像で診断できます。このように原因の特定できる腰痛を特異的腰痛といいます。

その他の約85%はストレスなどのメンタルな要因をはじめとして、さまざまな要因が複雑に関係して特定できなことが多いといわれてます。画像には写らなくても、神経を圧迫などして強い障害が出て、動けなくなってしまう場合が多々あります。画像で診断できない腰痛など原因の分からない腰痛を非特異的腰痛といい、なかなか侮れない腰痛となっています。

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シニア世代の「腰痛・坐骨神経痛」とその画像のまとめ

2019年1月15日

ギックリ腰とは

「画像で診断できない腰痛」の代表が「ギックリ腰」になります。実はギックリ腰は症状名で、正式病名は「急性腰椎症」といいます。ギックリ腰はスポーツなど身体に負荷をかける時だけでなく、床に落ちた物を拾う、無理な姿勢から重い物を持ったりする、前屈みの姿勢をするなど日常のちょっとしたきっかけでも起こる強烈な痛みで「魔女の一撃」とも言われてます。ギックリ腰はいったん発病すると腰を動かす動作が困難となり、日常生活に支障をきたすことがあります。重症な場合身動きが取れなくなってしまうこともあります。

ギックリ腰の画像検査

ギックリ腰で病院や診療所などを受診すると、まず単純X線(レントゲン)撮影を行い、腰の骨の状態を評価します。これは僕が診療放射線技師の免許を取得した40年近く前と基本的に変わりません。現代のようにCTやMRIといった新しい検査法が誕生し、進化している中でも何十年以上変わらず、まず「レントゲン」から始まります。今後も変わらない不変的な検査方法になります。必要に応じてCTやMRI検査を追加します。

単純X線(レントゲン)撮影

ギックリ腰などの撮影方法は下記の2方向を基本に撮影します。

正面撮影

患者さんを仰臥位(あおむけ)にして撮影します。撮影範囲は下部胸椎から仙骨が含まれているように撮影します。
腰椎画像

側面撮影

患者さんを側臥位(横向き)にして撮影します。
腰椎画像
単純X線(レントゲン)撮影で骨に異常がなければ、腰痛症という診断がくだされます。ギックリ腰は急性腰椎症あるいは腰椎捻挫ともいわれ、この腰椎症の中に入ります。

ギックリ腰の原因

そのギックリ腰は腰の筋肉捻挫による炎症が原因であると考えます。これは椎間板や靭帯、筋膜など腰椎やその周辺組織のどこかが傷ついて起こりますので、単純X線(レントゲン)撮影はもちろん、MRI検査を行なっても残念ですが画像検査で損傷部や異常ははっきりしません。つまりギックリ腰は腰痛の原因が特定できない非特異的腰痛の代表的な病気となってます。

まとめ

ギックリ腰は単純X線(レントゲン)撮影やMRIなどの画像検査では原因が特定できない腰椎症です。しかし、多くの場合1〜2週間で自然に治ることが多いと言われてます。もし、腰部の痛みやしびれが長引く場合や腰だけでなくお尻から足にかけて痛みやしびれなどの症状が出る場合は、腰椎椎間板ヘルニアやその他の病気かもしれません。その際は専門医への受診をオススメします。

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