シニア世代のスポーツによって発症する坐骨神経痛 梨状筋症候群

坐骨神経痛 腰痛

よく腰痛の話になると必ず出てくるって坐骨神経痛って何でしょうか?

坐骨神経とは脊髄から枝分かれする末梢神経の中でも太く長く、お尻から大腿部の後ろ側を通って足先までつながっている神経をいいます。その坐骨神経にそって起こる腰からお尻、足にかけてのしびれや痛みの総称を坐骨神経痛といいます。実は坐骨神経痛は正式な病名ではなく、その痛みやしびれの原因は大きく分けて3つの病気があります。

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スポーツが原因の梨状筋症候群

頻度はあまり多くありませんが、梨状筋(りじょうきん)症候群といってお尻の梨状筋という筋肉によって坐骨神経痛を引き起こす場合があります。梨状筋はお尻の深部にあり洋梨の形をしたインナーマッスル(深層筋)で、股関節を外旋(外側にひねる)させる働きをする小さな筋肉です。 一見地味な筋肉ですが、股関節の動作を力強く支えている重要な筋肉になります。坐骨神経はこの梨状筋の下を通っており、梨状筋症候群とは下図のように臀部の坐骨神経を梨状筋が圧迫して発症する神経障害のことを言います。
梨状筋症候群

腰痛

シニア世代の「腰痛・坐骨神経痛」とその画像のまとめ

2019年1月15日

梨状筋症候群の原因

この梨状筋症候群は主にスポーツが原因となって坐骨神経通を引き起こす病気です。特にランニングなどのように股関節の屈伸運動を繰り返すことにより、梨状筋の炎症でこの下を走っている坐骨神経を圧迫して刺激されている可能性があります。シニア世代でランニングを始めたものの、運動による坐骨神経痛で悩んでいる書き込みをインターネットのランニングの掲示板などでよく目にします。これらの坐骨神経痛は椎間板ヘルニアが原因の場合が多いのですが、なかには梨状筋症候群が原因の可能性もあります。

運動以外で梨状筋が影響して坐骨神経痛が出るものとしては、お尻の打撲やデスクワークなどで長時間座った状態による圧迫でも坐骨神経痛の症状がでることがあります。

梨状筋症候の画像検査

梨状筋症候群は普段スポーツをやっていないとあまり耳にすることがない言葉です。それは単純X線(レントゲン)やMRI検査などの画像検査では通常直接見つけることができないからかもしれません。

ではどうやって画像検査で梨状筋症候群を判別するかといえば、若い方の坐骨神経痛の原因はほとんどが腰の椎間板ヘルニアになります。腰椎椎間板ヘルニアはあらゆる年代に発症しますが、比較的若く働き盛りの20〜40歳代の男性に多い傾向があります。

腰椎椎間板ヘルニア 側面像イメージ像

腰椎ヘルニア

一方、シニア世代が坐骨神経痛を発症する原因は椎体が変形して棘(トゲ)を形成したりすることにより、脊髄が通る脊柱管が狭くなって神経や血管が圧迫する脊柱管狭窄症が多くなります。

腰椎脊柱管狭窄症矢状断像イメージ像

脊柱管狭窄症

坐骨神経痛の原因となる腰椎椎間板ヘルニアと腰椎脊柱管狭窄症はMRI検査等の画像検査で診断は可能となります、したがってMRI検査などの画像検査で坐骨神経痛の判別が可能なこれらの病気を除外する方法で梨状筋症候群の診断が可能となります。

まとめ

お尻、ふくらはぎの後ろから足にかけての鋭い痛みやしびれの症状名である坐骨神経痛の原因は、若い人を中心に腰部椎間板ヘルニヤ、シニア世代を中心に椎体の加齢による変化でおこる腰椎脊柱管狭窄症、そしてこれらに比べて頻度は少ないもののスポーツなどが原因となって坐骨神経痛を引き起こす梨状筋症候群があります。坐骨神経痛の症状があるものの、画像検査で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が認められない場合は梨状筋症候群を疑いがあるかもしれません。特にランニングなどのスポーツなどで坐骨神経痛に難儀している方は一度専門医への受診をオススメします。

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