坐骨神経痛の画像について シニア世代のお尻から足にかけての痛み、しびれ

腰痛

ふだん腰痛について話しをしていると必ず出てくる言葉に「坐骨神経痛」という言葉があります。皆さんも普通に使ってませんか? では坐骨神経痛とはどのような病気かご存知でしょうか?

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坐骨神経痛とは?

坐骨神経とは脊髄から枝分かれする末梢神経の中でも太く長く、お尻から大腿部の後ろ側を通って足先までつながっている神経をいいます。その坐骨神経にそって起こる腰からお尻、足にかけてのしびれや痛みの総称を坐骨神経痛といいます。実は坐骨神経痛は正式な病名ではなく、その痛みやしびれの原因は多岐にわたります。また発症する年代によって引き起こす主な原因は変わってきます。

若い方の坐骨神経痛を引き起こす原因としては腰椎椎間板ヘルニアが多く、シニア世代が坐骨神経痛を引き起こす病気としてはほとんどの原因が腰部脊柱管狭窄症であります。また、梨状筋(りじょうきん)症候群といってお尻の梨状筋という筋肉によって坐骨神経が圧迫されて痛みが生じる原因もあります。

腰痛

シニア世代の「腰痛・坐骨神経痛」とその画像のまとめ

2019年1月15日

若い人は腰椎椎間板ヘルニアが原因なことが多い

椎体と椎体の間にあり、椎体間の衝撃を吸収するクッションの役目をしている軟骨が椎間板です。椎間板のおかげで背骨がしなやかに動くことができます。その椎間板に亀裂が生じて、中にあるゼリー状の髄核といわれる部分が飛び出して神経に当たりすると、多くの場合はその神経が伸びて行った先の腰部やお尻の片側から脚にかけて急激な痛みやしびれを感じたりして足に力が入りにくくなり、歩行障害などの症状が出る病気を腰椎椎間板ヘルニアといいます。腰椎椎間板ヘルニアはあらゆる年代に発症しますが、働き盛りの20〜40歳代の男性に多い傾向があるそうです。

腰椎椎間板ヘルニア イメージ像

腰椎側面像

腰椎横断像:上図の椎間腔レベル(赤い破線レベル)

MRI検査

問診や病歴の聞き取り、身体の理学所見から椎間板ヘルニアを疑う場合はMRI検査を施行することになります。椎間板ヘルニアなら多くの場合MRI検査で診断つくことが多いです。

腰椎椎間板ヘルニア MRI T2強調画像 矢状断イメージ像

椎間板から飛び出した赤い矢印のヘルニア塊(髄核)が脊髄馬尾神経を圧迫しています。

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腰椎椎間板ヘルニア MRI T2強調画像 横断像

椎間板から飛び出したヘルニア塊(髄核)が脊髄や神経根を圧迫しています(赤丸)。

シニア世代は腰部脊柱管狭窄症が原因なことが多い

腰部脊柱管狭窄症は椎間板ヘルニアや変性すべり症に加え、椎間板の変性(老化現象)により椎間板がつぶれて変形したり、椎体が変形して棘(トゲ)を形成したりすることにより脊髄が通る脊柱管が狭くなって神経や血管が圧迫されると腰からお尻、足にかけてのしびれや痛みなどの坐骨神経痛の症状が出てきます。腰部脊柱管狭窄症が原因となる坐骨神経痛では「間欠跛行(かんけつはこう)」という症状が出ることがあります。

間欠跛行(かんけつはこう)
ゆっくりに歩く時には症状はあまり出なく、長い距離を歩いたりして負荷をかけると次第に痛みが生じますが、休むことにより症状が軽くなって再び歩くことができることを間欠跛行といいます。

腰椎脊柱管狭窄症イメージ像

矢状断像

横断像

腰部脊柱管狭窄症のMRIイメージ像

脊髄や椎間板などの組織は単純X線(レントゲン)で直接描出することはできませんので、痛みやしびれの原因を突き止めるにはMRI検査を行う必要があります。

腰部脊柱管狭窄症 MRI T2強調像 矢状断イメージ像

椎間板の膨隆、椎体の変形や黄色靭帯が肥厚などで脊柱管が狭くなり、脊髄馬尾神経が圧迫されてます(赤矢印)。

腰部脊柱管狭窄症 MRI T2強調像 横断イメージ像

脊柱管が狭くなり、馬尾神経が圧迫されてます(赤丸)。

もう一つの原因  梨状筋(りじょうきん)症候群

梨状筋」はお尻を横切るようについているインナーマッスル(深層筋)で、この中を走っている坐骨神経が、お尻の打撲等の既往やスポーツ活動による障害などで圧迫されて起こる痛みやしびれなどのことを「梨状筋症候群」といいます。

梨状筋
お尻の深部にあるインナーマッスル(深層筋)で、股関節を外旋(外側にひねる)する働きをします。 一見地味な筋肉ですが、股関節の動作を力強く支えている重要な筋肉です。

梨状筋症候の画像検査

MRI検査や単純X線(レントゲン)では通常見つけることはできません。腰の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など他に坐骨神経痛を来す病気を除外することで診断することができます。

その他の原因

発生頻度は少ないものの、稀に脊椎・脊髄の腫瘍や骨盤内の腫瘍などが原因で坐骨神経痛起こす場合もあるそうです。

まとめ

一口に坐骨神経痛といってもその病気を引き起こす原因疾患は多岐に渡るため、治療方法は原因疾患によって異なります。坐骨神経痛で難儀している方はもしかすると今の治療法は間違っているかもしれません。坐骨神経痛でお悩みの方は一度専門医への受診をオススメします。

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