シニア世代の肩の痛み 「腱板断裂」とその画像

肩痛 肩痛

シニア世代の肩の痛みを引き起こす病気の代表が俗に言う「四十肩・五十肩」です。医学的には「肩関節周囲炎」といいます。呼び名が示す通り、40から60代のミドル世代〜シニア世代にかけて多く発症します。四十肩と五十肩は発症する年齢で言われ方が違いますが、基本的に同じ病気になります。

突然発症することが多い「四十肩・五十肩」

ある日突然、なんの原因もなく激しい痛みを伴うことが多いと言われてます。通常の「四十肩・五十肩」は個人差はありますが1〜2ヶ月程度で自然に軽快することがほとんどといわれてます。ただ、「四十肩・五十肩」の発病により急激に可動域が狭くなり、そのまま意識的に動かさないと肩が動かしにくくなる傾向があるそうです。
肩関節は実に複雑な関節です。「四十肩・五十肩」の発生原因ははっきりわからないそうです。ただ、加齢に伴い肩関節の筋肉低下や肩周辺組織の柔軟性の低下が炎症や痛みを引き起こすためと考えらます。そのまま治療せず放置すると、肩関節を包む「関節包」と呼ばれる袋が硬くなり、ますます腕が上がりにくくなる事もあるそうです。「四十肩・五十肩」は痛みが強い時は動かさないようにして安静にすることが大事です。痛みが薄れてきたら、そのままにせず積極的に肩を動かすことが大切です。動かさないと、肩の内部組織が癒着してますます動かしにくくなる可能性があり、回復を遅らせるそうです。

肩痛

シニア世代の肩の痛み 「四十肩・五十肩」

2019年2月25日

長く続く肩痛、もしかしたら腱板断裂かも…

「四十肩・五十肩」で痛みが取れても自由に肩が動かせるようになるには、1年以上もかかる人もいるそうです。個人差はありますが痛み自体は1〜2ヶ月で取れることが多く、痛み自体が1年以上続くことはあまりないそうです。しかし、いつまでも肩に力が入りにくく、痛みが続く場合があります。その場合は「四十肩・五十肩」ではなく、もしかしたら「腱板断裂」かもしれません。

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腱板断裂とは

腱板断裂とは上腕と肩甲骨を結ぶ腱板が断裂することです。外傷によるものが半分で、残り半分は原因がはっきりしないことが多いそうです。シニア世代の男性の右肩に多いことから肩の使いすぎや腱板の加齢、つまり老化によるものが考えられます。シニア世代の日常生活の中でも老化などで小さな断裂が起こる可能性があり、時間の経過とともに断裂が大きくなることもあるそうです。

腱板断裂イメージ像

肩

四十肩・五十肩と腱板断裂の症状の違い

両方の病気とも肩に強い痛みがでます。しかし、「四十肩・五十肩」は自然に痛みが軽減しますが、腱板断裂はいつまでも痛みが続くことが決定的に違います。

四十肩・五十肩

肩関節の動きに強い制限があります。腕が上にも横にも開かない。夜中に痛くなることなどがあります。

腱板断裂

動きに制限はあまりありませんが、肩の運動時や夜間に痛むことがあります。腕を上げた時にゴリゴリ音がする場合があります。また、腕をあげるときに力が入らないなどがあります。

腱板断裂の検査方法

 

単純X線(レントゲン)撮影

肩の病気で病院などの医療機関を受診した場合、まず最初に行う画像検査は単純X線(レントゲン)撮影です。単純X線(レントゲン)撮影によって骨の状態を確認します。

肩関節 単純X線(レントゲン) 正面 イメージ像

肩

MRI検査

単純X線(レントゲン)撮影では腱板などの軟部組織は描出されませんので、腱板断裂を疑う場合は超音波(エコー)検査やMRI検査を行います。MRI検査は通常30分程度かかります。

MRI装置

肩関節MRI 冠状断  T2強調像 正常 イメージ像

T2強調像では腱板に異常信号は認められません(青矢印)。

肩

 

肩関節MRI 冠状断 T2強調像 腱板断裂 イメージ像

T2強調像では断裂した腱は通常高信号といって白く描出されます(赤矢印)。

肩

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超音波(エコー)検査

肩関節の超音波(エコー)検査は多くの肩の痛み(肩関節痛)の原因である靭帯や腱の損傷を直接描出することができます。MRIと比べると装置もコンパクトな上に特別な検査室は不要となり、取り扱いが簡便であることが大きなメリットとなります。
肩エコー検査

高エコーと低エコー
超音波(エコー)検査はプローブと呼ばれる探触子から超音波ビームを発信し、体内で反射してきた超音波を受信して画像にします。反射は組織により異なり、反射が少なくて黒っぽく写る部分を低エコーといいます。反対に、反射が多くて白っぽく写る部分を高エコーといいます。

超音波(エコー)検査 正常腱板 長軸 イメージ像

正常な腱板は線状高エコーを示す上腕骨頭輪郭とPeribursal fat(ペリバーサルファット)と言われる高エコーの間に帯状高エコー像として描出されます。
肩エコー

 

超音波(エコー)検査 腱板断裂 長軸 イメージ像

大結節付着部腱板不整像(赤矢印)、大結節の不整像(青矢印)、Peribursal fat(ペリバーサルファット)の陥凹などの所見が認められます。
肩エコー

まとめ

肩の痛みを感じるも「四十肩・五十肩」だからそのうちに治るだろうと思い放置している方が多いのではないでしょうか。ただ、「四十肩・五十肩」は1年以上痛みが続くことは少ないといわれてます。いつまでも肩に力が入らない痛みが続く場合は肩腱板断裂が疑われます。腱板断裂は「四十肩・五十肩」と違い、自然に治ることはなく、そのまま放置すると時間とともに肩の機能が低下していく恐れがあります。なかなか肩の痛みが取れない方は一度「肩の専門医」への受診をオススメします。

肩痛

シニア世代の「肩の痛み」とその画像のまとめ

2019年2月28日

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