シニア世代のメタボ ・内蔵脂肪の画像について

内臓脂肪

最近太った人を指してメタボ体型とかといわれます。でも本当は太っているだけではメタボではありません。では「メタボ」とはなんでしょうか?

メタボリックシンドローム

メタボはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を略した言葉です。正式な言葉では無いのですが、マスコミ等で広く使われてすっかり市民権を獲得した言葉になってます。通常シニア世代は加齢によってエネルギー消費が減り、代謝が悪くなります。そんな状態で若い時と同じように食事を摂取するとエネルギーが余ってしまいます。その余ったエネルギーが脂肪に変換されて体に蓄積されること「メタボリックシンドローム」といいます。

メタボリックシンドロームの診断基準は日本内科学会など8学会より腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上(内臓脂肪面積が男女とも100㎠以上に相当)ある方は内臓脂肪蓄積と判定されます。それに動脈硬化危険因子の脂質異常、高血圧、高血糖の3つの診断基準のうち2つが該当すると、メタボリックシンドロームと診断されます。脂質異常は空腹時で中性脂肪が150mg/dl以上、あるいは善玉コレステロールのHDLコレステロールが40未満の少なくともいずれを満たす。高血圧は、収縮期血圧が130mmHg以上あるいは拡張期血圧が85mmHg以上の少なくともいずれかを満たす。高血糖は空腹時血糖が110mg/dl以上の値を示すことです。

腹部

シニア世代の「内臓脂肪」とその画像のまとめ

2019年1月17日

内臓脂測定する(簡易法)

内臓脂肪が蓄積されると「糖尿病」や「脂質異常症(以前の高脂血症)」、「高血圧症」などの生活習慣病になりやすく、動脈硬化を進めて心臓疾患や脳卒中など一旦発症すると重篤な病気につながりやすい状態だと言われてます。肥満、脂質異常、高血圧そして糖尿病の危険因子が3項目以上満たすと、全然危険因子を持たない人に比べて心筋梗塞を起こすリスクが30倍以上にもなるとの報告もあります。そこで問題の内蔵脂肪を測定する方法について考えてみたいと思います。

腹囲を測定する

特定健診などで簡易におへそ周りのサイズを測り、内蔵脂肪を推測する方法です。男性85cm、女性90cm以上の場合を内臓脂肪蓄積とします。僕は健康管理センターの業務で多くの方のCTによる内臓脂肪面積を測定した経験から、男性の腹囲85cmは内臓脂肪面積100㎠に近く、「当たらずと言えども遠からず」といったイメージを持ってます。ただ、女性の場合は皮下脂肪型の肥満が多く、外見から内臓脂肪を推測するのは難しいと思いました。

体組成計で測る

「体組成計」呼ばれる高機能な身長・体重計で、内蔵脂肪の状態が内臓脂肪レベルとして表示されます。年齢と体重、筋肉量などから割り出した計算値になります。

TANITA 体組成計の測定項目の見かたについて より引用

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CTを使って内臓脂肪を正確に測る

腹囲を測る方法や高性能な体組成計を使った方法は内臓脂肪を推測する方法なので、あくまでも一つの目安にすぎません。正確測定するにはCTを使った方法が必要になります。ただ、X線を使うため、放射線被ばくがあるのがデメリットでしょうか。

体脂肪は「内臓脂肪」+「皮下脂肪」になります。また、体に脂肪がつきすぎた状態を「肥満」いいます。その肥満も脂肪のつく場所によって、「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪型肥満」に分けられます。そんな脂肪がつく場所を区別するのもCTで検査しなければわかりません。

検査方法

おへそのレベル(第4腰椎にあたります)を数スライス・スキャンするのみです。検査時間は3分もかかりません。下図のように撮影したCTイメージ像を内臓脂肪解析ソフトで解析します。

正常な内臓脂肪(内臓脂肪面積が100㎠以下)

CTイメージ像

内臓脂肪+皮下脂肪 分布図

下図の内臓脂肪面積は33㎠になります。

 

内蔵脂肪型肥満(内臓脂肪面積が100㎠を超える)

内臓脂肪型の肥満はお腹がぽっこり出た「りんご体型」を呈してます。ミドル世代以降の男性に多いですが、女性も閉経後は内臓脂肪型の肥満になりやすく注意が必要です。

CTイメージ像

内臓脂肪+皮下脂肪 分布図

上図のように内臓脂肪が多い方は、メタボになっているので運動量が減っています。体の動かし方が足りないと、体脂肪を作る体内の酵素の働きが活発になり、そしてさらに体脂肪が溜まるいう悪循環に陥っている可能性が高いのです。

皮下脂肪型肥満

皮下脂肪は皮ふの下にある脂肪で、女性に多く見られます。体型は下半身に脂肪がついた「洋ナシ体型」になります。皮下脂肪は主に外部からの圧力に対するクッションや男性に比べて筋肉が少ない女性の体の保温など寒さ対策の役割を担っています。

CTイメージ像

内臓脂肪+皮下脂肪 分布図

まとめ

最近の研究から、肥満の度合いよりもその脂肪のつく場所が糖尿病や脂質異常、高血圧症などの生活習慣病と関係あることがわかってきました。したがってCTをつかって正確に内臓脂肪を測定することが病気の予防のためにも重要だと言えます。

CTなどの画像の左右について記事を書いてます。

腹部CT画像

レントゲンやCT、MRIなどの画像の左右を考える

2019年1月17日

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