シニア世代の腰痛の原因 腰椎椎間板ヘルニアの画像について

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日本人の10人に1人が悩んでいる腰痛。実際に男性の痛みの訴えの多い部位第1位であります。女性も肩凝りにに次いで第2位となっています。そんな腰痛の中で代表的な病気といえば、まず「椎間板ヘルニア」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、腰痛の実に85%は原因不明といわれてます。原因が特定できる椎間板ヘルニアは全体のわずか5%程度にすぎないそうです。

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椎間板ヘルニアとは

椎体と椎体の間にあり、椎体間の衝撃を吸収するクッションの役目をしている軟骨が椎間板です。椎間板のおかげで背骨がしなやかに動くことができます。その椎間板に亀裂が生じて、中にあるゼリー状の髄核といわれる部分が飛び出して神経に当たりすると、多くの場合はその神経が伸びて行った先の腰部やお尻の片側から脚にかけて急激な痛みやしびれを感じたりして足に力が入りにくくなり、歩行障害などの症状が出る病気を腰椎椎間板ヘルニアといいます。腰椎椎間板ヘルニアはあらゆる年代に発症しますが、働き盛りの20〜40歳代の男性に多い傾向があるそうです。

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シニア世代の「腰痛・坐骨神経痛」とその画像のまとめ

2019年1月15日

腰椎椎間板ヘルニア イメージ像

腰椎側面像

腰椎横断像:上図の椎間腔レベル(赤い破線レベル)

腰椎椎間板ヘルニアの画像検査

椎間板ヘルニアは、通常急激な腰痛、片側のお尻から脚にかけて痛みやしびれが生じ、症状が重いと歩行障害等を伴うことがあります。病院や診療所などを受診すると骨の状況などを確認するため、まず単純X線(レントゲン)撮影を行います。椎間板自体は単純X線(レントゲン)撮影では直接描出することはできないでませんので、問診や病歴の聞き取り、身体の理学所見から椎間板ヘルニアを疑う場合はMRIを施行することになります。椎間板ヘルニアなら多くの場合MRIで診断つくことが多いです。診断が難しい特殊なヘルニアの場合はミエログラフィーと呼ばれる脊髄造影やCTなどを行う場合があります。

単純X線(レントゲン)撮影

腰椎の撮影方法は下記の4方向を基本に撮影します。前述のように、椎間板は単純X線(レントゲン)撮影では直接描出することはできせんが、椎間腔(椎間板がある椎体と椎体の間)の狭小化(狭くなっている)や椎体の縁の硬化像(X線の吸収が高まり低濃度〝黒っぽく〟描出される状態)など、間接的な所見が認められる場合があります。

正面撮影

患者さんを仰臥位(あおむけ)にして撮影します。撮影範囲は下部胸椎から仙骨が含まれているように撮影します。

側面撮影

患者さんを側臥位(横向き)にして撮影します。その際には椎間腔(椎体と椎体の間のスペース)が明瞭に描出されていることが必要です。

斜位撮影(左右両斜位)

斜位は検査台と腰部が45°の角度を作るX線管の向きにあった左右両方向の斜位で撮影します。

MRI検査

MRIとは磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略です。MRIは非常に強い磁場のCTより大きなトンネルにカラダを入れ、ラジオのような強い電波を利用して人体のさまざまな断面を得ることができる検査です。X線を使用しませんので放射線被ばくはありません。X線を使うCTに比べると椎間板などのような柔らかな組織の検査に適しております。また、単純X線(レントゲン)撮影では分かりにくい圧迫骨折の〝新しいものか、古いものか〟をMRIでは鑑別できます。さらに腫瘍の有無を確認したり、椎間板の変性やヘルニアを評価したり、神経への圧排を評価したりすることができます。

MRI装置

腰椎MRI撮像ルーチン

検査のルーチンは施設によって違いますが、最低条件として

■T2強調画像矢状(しじょう)断像
■T1強調画像矢状断像
■T2強調画像横断像

となります。検査時間はMRI装置性能に大きく依存しますが、概ね30分以内で終わると思います。

撮影と撮像
画像検査でも単純X線撮影やCTの場合はX線の透過する影を画像化するため撮影といわれます。MRIの場合は透過する影を画像化するわけでないので撮像という言葉を使われてます。

画像の断面の関係


ウイキペディアより引用

腰椎椎間板ヘルニアのMRIイメージ像

T2強調画像 矢状断像

椎間板から飛び出した赤い矢印のヘルニア塊(髄核)が脊髄馬尾神経を圧迫しています。

T2強調画像 横断像

椎間板から飛び出したヘルニア塊(髄核)が脊髄や神経根を圧排しています(赤丸)。

CT

CTでは骨の状態を詳細に評価できます。また、ミエログラフィーといって硬膜の中に造影剤を注入し、その後にCTを撮影する検査もあります。この方法では脊柱管(脊髄の通る管)と神経の位置関係を把握することが可能で、特殊な椎間板ヘルニアの際に行われます(CTミエロといわれます)。

まとめ

腰椎椎間板ヘルニアは働き盛りをの男性を襲う急性な腰痛です。その腰椎椎間板ヘルニアを診断するうえでMRIは最も優れた検査法です。MRIを撮ることにより、原因の特定が難しい腰痛が多い中、椎間板ヘルニアの場合は診断がほぼ可能になるかと思います。

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