シニア世代の膝の痛み 変形性膝関節症のレントゲン画像について

膝痛 膝痛

シニア世代の方は膝の痛みを抱えている方がとても多いですね。それは加齢とともに膝の関節表面にクッションとして存在する軟骨が弱くなり、膝の周りの筋肉が弱くなってくるためだと言われてます。

軟骨の働き
軟骨は水分を含んだスポンジのようになって、関節が受ける衝撃を吸収したり、骨と骨の直接の摩擦を防ぐ働きがあります。

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変形性膝関節症とは

そんな軟骨がすり減ったり、なくなって膝の形が変形して痛みや腫れをきたす状態を変形性膝関節症といいます。症状が進行すると、ひざを伸ばす、曲げることが難くなります。変形性膝関節症の症状がさらに進むと、O脚(内反)になり脚が変形して歩行困難になることもあります。50歳を超えるシニア世代になると患者数は急激に上昇するそうです。患者は男性よりも女性の方が多く、患者数は1000万人を越えるとの報告もあります。

膝痛

運動などでおこる「膝の痛み」とその画像のまとめ

2019年1月10日

膝の単純X線撮影(レントゲン)

膝の痛みで病院や診療所を受診すると、まず単純X線(レントゲン)撮影するのが一般的です。その際に、通常骨折などを疑う場合の正面像は仰臥位(あおむけ)で撮影します。

膝関節 正面撮影によるX線像

膝画像

膝関節側面撮影によるX線像

膝画像

変形性膝関節症の診断

変形性膝関節症の診断は立位での単純X線(レントゲン)撮影で行います。変形性膝関節症の診断の基準となるのは軟骨の減り方です。残念ながら普通の単純X線(レントゲン)撮影では軟骨は描出することはできませんが、立った状態で撮影することにより関節裂隙の大小で軟骨の厚みを間接的に評価することができます。また、立位で大腿骨と脛骨の位置関係を前から見た角度で評価するFTA(大腿脛骨角)により膝の変形の大きさを評価することができます。さらに、骨棘の形成(赤矢印)や骨硬化(青点)の程度などで病状を知る目安になります。

膝画像

FTA

大腿骨の真ん中を通る線と脛骨の真ん中を通る線が重なる外側の角度でFTAを計測するとO脚かX脚かが分かります。

■180°以上→O脚(医学用語で内反といいます)
■176°前後→正常
■176°以下→X脚(医学用語で外反といいます)

 

単純X線(レントゲン)撮影でみる変形性膝関節症の病期

正常

実際に単純X線(レントゲン)撮影を行なっても下図の青い領域のように膝関節表面に存在する軟骨は描出することはできません。
膝画像

変形性膝関節症

初期の変形性膝関節症は骨のトゲのような骨棘(こつきょく)形成を認めます。進行すると軟骨下骨の硬化像と関節裂隙の狭小化が起こり(進行期関節症)、最終的には軟骨がすり減って骨が削れてくる骨侵食を伴う関節の破壊を生じます。

膝画像

変形性膝関節症の進行度

■ステージ0→正常
■ステージ1→骨棘+、硬化像+
■ステージ2→関節裂隙の狭小+
■ステージ3→関節裂隙の狭小++
■ステージ4→関節裂隙の消失

まとめ

人生100年時代といわれている現代。ただ重要なのは平均寿命ではなく、健康に生活ができる年齢である「健康寿命」だといわれてます。そのためには変形性膝関節症による膝の痛みとそれに伴う「歩くことの障害」は、私たちのセカンドライフに大きな影響を及ぼす可能性があります。70歳以上の半数以上は変形性膝関節症のリスクがあるそうです。シニア世代は膝痛に悩んでいる方が多くおります。そんな方はまず単純X線(レントゲン)で変形性膝関節症の状態を正確に評価することが重要と考えています。

シニア世代の腰痛 変形性腰椎症について記事を書いてます。

シニア世代の腰痛 変形性腰椎症の画像について

2018年10月12日

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