骨密度検査 骨の強さを測定する

健康医療

シニア世代で問題となる骨粗しょう症(骨粗鬆症)は骨がもろくなりになり、骨折の リスクが高くなる状態をいいます。骨の強度(骨の丈夫さ)は骨密度(骨量)と骨質の2つの要因からなるといわれます。女性の場合、閉経により女性ホルモンが減少すると骨吸収が盛んになり、骨密度が急速に低下して骨密度が若い人の70%未満になると、骨粗しょう症と診断されます。骨粗しょう症は中高年女性の病気というイメージがあります。たしかに、圧倒的に女性が多いのは事実で、70歳代後半の女性は約半分が発症するとの報告があります。ただ、男性も5人に1人は発症するリスクがあるそうで、男だから心配ないとはならないようです。さらに悪いことに、男性の方が一旦発病すると症状が重症化になりやすい傾向にあるそうです。

骨質
骨の微細構造、骨代謝回転の速さ、微小骨折の有無、石灰化の密度により示されます。

骨粗しょう症による骨折が多い部位

骨密度の低下が進むと骨がもろくなり容易に骨折を起こしやすくなります。

手関節:橈骨(とうこつ)遠位端

閉経後の女性は骨粗しょう症で骨がもろくなっているため、転んで手をついた時に下図のように手関節(橈骨遠位端)を骨折するリスクが高くなります。

椎体

骨粗しょう症で骨がもろくなると、尻もちなどの軽い衝撃でも胸椎や腰椎などの椎体が圧迫骨折を起こすリスクが高くなります。

尻もち

シニア世代 脊椎圧迫骨折とその画像

2019年2月5日

大腿骨頸部

大腿骨頸部骨折には大腿骨頸部内側骨折とそれより膝寄りが骨折する大腿骨頸部外側骨折に分けられます。骨粗しょう症で骨がもろい状態ですと下図のように内側が骨折しやすくなります。


その他、上腕骨近位端も骨折しやすい部位といわれてます。

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骨密度測定検査

一般に骨の強度は骨密度(骨量)が70%、 骨質が30%影響すると言われています。したがって、骨の強度の重要な要因である骨密度を測定することで骨粗しょう症の診断や骨折リスクの評価が可能となります。 代表的な骨粗しょう症を検査する方法をご紹介します。

MD法

下図のようにアルミ製のくさび状のスケールともに両手をX線で撮影します。下図の「MD法イメージ像」における「赤い枠」の人差し指(第2中手骨)とアルミニウムの濃度を比べることによって解析する方法です。専門の測定装置が無くても骨粗しょう症であるかをおおまかに調べることができます、指の骨量が減っている高齢者向きといわれています。以前は専門の測定装置が高額であったため、病院でもよく利用されていました。

ポジショニングイメージ像

MD法イメージ像

超音波法

踵(かかと)に超音波をあてて、超音波の伝わる速さから骨密度を推定します。X線を用いないので特別な撮影室を必要せず、主に出張検診や人間ドック等で使用されます。骨密度そのものを測定しているわけではないので、この装置を用いて診断はされません。あくまでも骨の強さの目安とし使われます。

DXA(デキサ)法

2重X線吸収法ともいい、条件が違う2種類のX線を用いて骨密度(骨量)を測定します。現在最も正確に骨密度(骨量)を測定することができ、特に整形外科やリウマチ科があるような専門病院などではこの方式が骨密度検査のスタンダードとなっており、腰椎や大腿骨、手関節を測定して骨粗しょう症の診断に使用されています。

DXA検査イメージ像

DXA法 検査結果イメージ図

まとめ

最近話題によく出る、健康に生活ができる年齢である「健康寿命」。平均寿命が男性約80歳、女性が約86歳に対して健康寿命は男性が約71歳、女性が約74歳になります。その健康寿命を縮めている要因の一因が骨粗しょう症による骨折にあるそうです。骨粗しょう症によって骨がもろくなった人が胸椎ー腰椎などの椎体を骨折すると背中や腰の痛みからあまり動かなくなります。大腿骨頸部などの骨折の場合は治って歩けるまで長い時間を要し、いずれの場合もそのうちに足腰の筋肉が衰えて 寝たきりとなるリスクが高まるそうです。統計によると女性は骨折から寝たきりで平均7年、男性はなんと!平均2年で亡くなるとの報告もあります。

骨密度測定検査がそんな健康寿命を伸ばす一因となれば幸いです。

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