シニア世代の生命保険を考える

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シニア世代は支出の見直しが必要

僕は今年病院を早期退職し、セミリタイアに突入しました。セミリタイアに突入すると当たり前ですが大きく収入が減ります。そこで支出の見直しが絶対的に必要となっていくわけであります。でも実際リアルなセミリタイア者としてやってみると支出は意外に圧縮出来ないものであります。そこで具体的にお金の対策を本気で講じないといずれ資金が尽きてしまい、俗に言う「老後破産」になる可能性があります。一昔前は悠々自適の老後を送れるはずだったが、現実はそんなに甘くない。これからは老後も自分のことは自分で守らなければならない時代に突入しました。

僕は生命保険がいらない?

支出対策の一つに生命保険の見直しがあります。僕は職場提携の大手生命保険会社にただ漠然と「万が一のために」30年以上加入してきました。年末調整時に生命保険会社から年末調整用のハガキが送られてきますのでみなさんお分かりだと思いますが、保険料はかなりの金額を払います。だからといって長い間「万が一のため」入ってきた生命保険を止めるのは正直不安になりますし、でも収入が大幅に減るセミリタイア後も払い続けるのも不安になる、なかなか迷います。

生命保険に加入しておいた方がメリットがある世帯は、基本的にはまだ子供が自立できる年齢に達していない世帯です。特に子どもが大学卒業等までは教育費などにとてもお金がかかります。そんな時に一家の大黒柱に何かあったら一大事です。そんな「万が一のため」の備えに多くの方は生命保険に加入されたと思います。

生命保険とは

では生命保険の目的は何かと考えると

死亡保証

子どもにお金がかかる時に世帯の大黒柱が亡くなったりしたら経済的に大変です。そんな時生命保険は今まで得られていた収入を補うため必要でした。ただ、セミリタイア後は子供にお金がかからなくなることが多いでしょうからその心配も少ないと思います。

医療保障

歳をとれば病気になるのは当たり前です。何もわざわざ医療保険に入らなくても、日本はすべての国民が公的医療保険に入ることが定められている「国民皆保険制度」であります。健康保険だけでも手厚い医療を受けられます。高額医療制度といって、1ヶ月に一定額以上支払った医療費は帰ってきます。例えば個室などのプラスαの医療を求めない限り特別な医療保険は必要ないのではないかと考えます。テレビのCMで先進医療(陽子線治療や重粒子線治療)の保険をPRしてますが、そんな重粒子線等が受けられる医療施設は全国に数えるほどしかありません。もし僕がガンになったらそんな遠くの医療機関に行かなくても自宅の近くの信用する医療施設で治療する事を選択すると思います。

生存保障

長生きのリスクに対する備えで介護保険に加入するというのは、老後の不安を取り除くために有意義なことと言えます。ただ、人間何歳まで生きるかは神様しかわからないこと。いたずらに不安がってもしょうがありませんので、僕はその分は貯金し、老後の資金に充てる方がいいと考えます。

シニア世代は生命保険に入るメリットが少ない

実際に保険のプロであるライフネット生命の代表取締役副社長である岩瀬大輔さんは、著書の「がん保険のカラクリ」の中で次のように述べております。

保険の本質は「発生する確率は低いが、起きたときに大きな経済的損失を被る可能性がある事故に備えるため、大勢で少しずつお金を出し合って備える仕組み」である。代表的な例は自動車保険や、子供がまだ小さい間、世帯主が万が一の事故や病気で亡くなった場合に備えて買う死亡保険である。これに対して、「自分の身に起きる確率が高い事象」については、保険ではなく貯蓄等の資産形勢によって準備されるものである。子供の教育費、老後の生活費は必ず必要になることが分かっているお金である。「偶然の事故に備えて大勢で少しずつお金を出し合う仕組み」である保険には適していない。

がん保険のカラクリ(文春文庫) 岩瀬大輔  より引用

「がん保険のカラクリ」で岩瀬さんは「保険は発生確率が低いけども発生したら大きな経済的損失が発生する場合に備えるもの」だと述べています。シニア世代は住宅ローンが終わり大きな借金が無い場合が多いでしょう。また子供にお金がかからなくなってきているでしょうから、世帯主に万が一あった時に備える必要が低くなっています。そんな人は生命保険に入るメリットは少なくなっているということです。もちろん人によって個人差があることは言うまでもありません。

まとめ

 

僕の場合は昨年の4月に子どもが家から出て行ったので、生命保険は今後の自分にとって入るメリットは少なくなりました。セミリタイアに入ったら重要なのはムダな支出を極力減らすことです。今後の自分の健康や長生きのリスクは神のみぞ知る、です。セミリタイア突入を機に自己責任で生命保険を解約し、支出の削減を図りました。老後の荒波は生命保険ではなく、自分の資産で乗り切っていきたいと思います。

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