自転車(ロードバイク)の保険を考える

お金

自転車を乗るにあたり問題となることの一つに交通事故があります。特にロードバイクに乗る人はヘルメットの着用など安全に十分気をつけている方がほとんどかと思います。それでも事故を起こさない可能性はゼロではありません。

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増えている自転車関与の死者数

警視庁の調べによると、自転車事故による負傷者数は全事故件数と同じく減少傾向にあるものの、死者数の減少はなく、以前よりも増して死者の割合は高まっているそうです。

ロードバイク

シニア世代が究極の自転車 ロードバイクに乗る時に見る記事

2019年2月1日

自転車関与率の推移 (平成28年中)

都内自転車の交通事故発生状況(平成28年中)警視庁 より引用

自転車の加害事故例

2008年、当時小学5年生の男の子が女性(当時62歳)に衝突し、損害賠償9500万円の支払いを命じられた、などのニュースが話題になったように自転車も事故を起こせば自動車とを同じように損害賠償責任を負わされます。子供だからと言って免責されることはありません(正確には少年の親に支払いが命じられた)。自動車が起こした事故の場合、被害者への補償は自動車保険でカバーされます。自転車の場合は自動車の自賠責保険のような強制加入の保険がないため、保険に入っている自転車は現在15~20%程度だそうです。下記の例のように、自転車でも一旦大きな事故を起こせば高額な損害賠償を求められるケースが多くなってきました。今後は よりいっそう事故防止への意識を向けるとともに自動車と同じように自転車保険への加入の必要が出てきたのではないかと感じます。

自転車の加害事故例

一般社団法人 日本損害保険協会 自転車事故と保険 より引用

 

自転車保険とは

相手に対しては「損害賠償責任保険」、自分に対しては「傷害保険」に加入する必要があり、主に2つ合わせたものがいわゆる「自転車保険」となります。実は自転車を乗る人用に販売されている商品は、損害賠償責任保険と傷害保険に加えて自転車盗難などその他の補償、ロードサービスや弁護士費用補償などの付帯サービスを加えたパック商品にすぎません。

賠償責任保険
他人にケガをさせてしまったり、モノを壊してしまったなど、日常のトラブルに備える保険

傷害保険
日常生活の中で起る様々なケガを補償する保険

自転車保険加入の義務化

上記のように高額賠償の動きの中、各自治体では2015年より兵庫県で始まった自転車保険義務化の動きが全国に広がっております。ただし、義務化になっているのは上記のようないわゆる「自転車保険」ではなく、「他人を死傷させてしまった時の損害の補てん」です。自分自身のケガを補償せず、必要最低限を備えるのなら「個人賠償責任保険」に加入しておけば加入義務に対応していることになります。そのような事がわからず、自分や子供が自転車に乗るときには、万が一の事故に備えて「自転車保険」へ加入する方が多いようです。各保険会社の自転車保険のプランを見ると、本人型の場合は年間3750円ほどで、家族全員が対象となる家族型の場合は年間7230円ほどになり決して安いお値段ではありません。僕も自転車を始めて2年間は万が一の事故に備えてコンビニのコピー機で販売している自転車保険に加入していました。

個人賠償責任保険「特約」

実は自転車保険の本幹の「個人賠償責任保険」は自動車保険や火災保険の特約(オプション)やクレジットカードに付帯できる保険で代用できることが多いんです。したがって、相手に対する損害賠償保険だけで考えたら自転車保険に改めて加入する必要はなさそうです。個人賠償責任保険自体は保険屋さんもあまり儲けがないようです。したがって積極的にPRはしておらず目立たない存在なので、これらの保険に加入していても気付いていないことがとても多いようです。そういう僕も知らなく、自動車保険の代理店に指摘を受けて初めて知りました。前述のようにコンビニのコピー機で販売している自転車保険に加入していた時は個人賠償責任保険を重複して加入していたことになり、もったいないことをしました。

個人賠償責任保険は保険単体では販売されてなく、下記の商品の特約(オプション)などで提供されています。

自動車保険の特約

自動車保険の個人損害賠償責任保険(特約)に自転車傷害補償特約をつけてサイクルパッケージ(自転車保険)として販売している商品もあるようです。僕の場合は1事故について国内での事故は無制限に、国外での事故は1億円を限度に保険金が支払われる契約になってます。また、保険契約者に代わり保険屋さんが被害者と交渉し、賠償金や示談書を取り交わしてくれる示談交渉サービスも付帯しています。

火災保険の特約

火災保険にも個人損害賠償保険の特約(オプション)をつけることができます。火災保険に個人賠償責任保険を特約付帯する場合、保険金額を1億円つけても月々の保険料は100円程度になり、とてもコストパフォーマンスのいいそうです。

 

クレジットカードの個人損害賠償保険

クレジットカードのサービスに個人損害賠償保険をつけることができます。

まとめ

自転車自体の事故件数は減少傾向にあるものの、死亡事故の割合は増加傾向にあります。また、自転車加害の事故に対しても高額な損害賠償責任を自動車と同じように負う可能性があり、自分や子どもなどの家族に対しての事故への備えとして保険の加入が必要となってきました。ただ、自分自身のケガを補償せず、他人を死傷させてしまった時などのために備えるのなら、損害賠償責任保険だけでいいはずです。その損害賠償責任保険も自動車保険や火災保険の特約(オプション)でついていることが多く、新たに自転車保険に加入する必要がない方が多いので注意が必要です。一度自動車保険や火災保険等の保険証券を確認してみるか、保険代理店等に問い合わせてみてください。

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2018年9月6日

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